最近の話題から (Vol.8)

2005月12月29日

大雪

ホームページの更新が遅れましてごめんなさい。

今年は記録的な大雪が各地で報告され、雪国の皆さんはご苦労なされていることと思います。 弊社のお施主様も雪と戦っている方がたくさんいらっしゃいますが、 高断熱住宅特有の現象が報告されていますので、少し紹介させていただきます。

雪が落ちない!

高断熱住宅は小屋裏への空気の流れをきちんとストップしている為、 部屋の暖かい空気が小屋裏へ上がっていきません。そのため、屋根の裏面の温度は上がらず、 雪が載ったままになります。豪雪地の屋根設計時には、十分な強度確保の計算が必要です。

つららが出来ない?

小屋裏の温度が上がると、屋根の表面に熱が伝わり、屋根表面付近の雪が溶けて、 屋根を伝わり軒先でつららを作ります。つららは見ているだけならきれいですが、 落ちてくることを考えるとゾッとします。 高断熱住宅は小屋裏の温度が上がりにくいので、つららも出来にくいのです。

つまり、積雪地の住宅の屋根を観察すると、 断熱工事をきちんと行っているかを見分けることが出来るのです。 建築をご検討の方は、依頼しようとしている工務店の物件を見せていただく時の ポイントの一つに加えてみてはいかがでしょうか。

屋根雪の処理の考え方

雪を片付けるのは結構大変な作業なので、出来れば屋根に載せておいて溶けるといいですね。 積雪量や冬場の気温、日射取得の状態により考えます。

長野県長野市(積雪50cmくらいまで)
雪止めと樋を設置しておけば屋根上での処理が可能でしょう。 ただし、最下段の雪止めの取付位置には注意が必要です。 最下段の雪止めよりも軒先側の雪は、当然のことながら滑って落雪します。 隣地との兼ね合いで(屋根が境界ぎりぎり)雪を絶対に落とせない!という場合は 軒先に取り付ける雪止めネットという商品がありますので、それを取り付けると良いでしょう。
新潟県上越市(積雪80cmくらいまで)
この地域の特長は、雪がベタベタしていて重いということと、 気温はそれほど下がらず、日射取得は少ないが雪は少しずつでも溶けていくということです。 雪は重いのですが、積雪に耐える丈夫な骨組みにしておけば屋根上で溶かしていく方法も 可能でしょう。
長野県飯山市(積雪1m以上の地域)
とても沢山の雪が積もるので、屋根の上で雪が自然に溶けるのを待つのは難しいでしょう。 それなりの勾配の屋根で落雪させ地面で処理をするか、ゆるい勾配の屋根に融雪システムを 取り入れ屋根上で溶かしてしまうかのどちらかでしょう。 今年は落雪させた雪の片付け場所がすでに飽和しており、大変な状況です。

新しいデザイン

秋に2つの住宅が完成しました。それぞれの特長を少し紹介しておきますので、 施工事例のページでご覧ください。

稲田の家
躯体にプレカットを使った住宅です。 シンプルに作って、とのお施主様の要望によりこの躯体が採用になりました。 当初予算の問題で、躯体の材料がパインの集成材だったのですが、 長野県では県産材を一定の量以上使った住宅に補助金を助成する制度が出来た為、 唐松の無垢材に変更することが出来ました。
穂高の家
角タイプのポスト&ビームですが、プロポーションを低く抑えたため、 格好よく見えます。意匠上、斜天井に梁を配置しました。 三重県在住のお施主様の別荘ですが、暖かいとのご評価をいただいています。
(kojima)